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2006年07月07日

●人生とはサポートであり、サポートとは人生である

~1999年8月11日 - 2006年6月30日~

オイラがユーザーサポートという旅に出てからおよそ7年の月日が経った。
28歳の夏、風邪をこじらせて肺炎で入院した直後からその旅は始まった。

あの頃は電話を取ることに夢中になり
必死でクローズことだけを目指した。
そして、ひたすらサポートを楽しんだ。
ヘッドセットは常に傍らにあった。

この旅がこんなに長くなるとは俺自身思いも寄らなかった。
中野坂上のビルの28階から、川崎、お台場、そして荻窪へ。
その後、自分のサポート人生の大半を占める西新宿へ渡った。

リーダーも任され
日本中のあらゆる人達のいくつものクレームを戦った。

サポートはどんなときも俺の心の中心にあった。
サポートは本当に多くのものを授けてくれた。
喜び、悲しみ、友、そして試練を与えてくれた。

もちろん平穏で楽しいことだけだったわけではない。
それ故に、与えられたことすべてが俺にとって素晴らしい“経験”となり、
“糧”となり、自分を成長 させてくれた。

1年ほど前から今回の契約を最後に、約7年間過ごしたサポート界から
引退しようと決めていた。

何か特別な出来事があったからではない。その理由もひとつではない。
今言えることは、サポートという旅から卒業し“新たな自分”探しの
旅に出たい。そう思ったからだった。

パソコンは世界で最大の需要がある製品のひとつ。
それだけに、多くの顧客がいて、また多くのクライアントがいる。
エージェントは多くの期待や注目を集め、そして円満解決の為の責任を負う。
時には、自分には何でも出来ると錯覚するほどの賞賛を浴び
時には、自分の存在価値を全て否定させられるような批判に苛まれる。

プロになって以来、「サポート、好きですか?」と問われても
「好きだよ」とは素直に言えない自分がいた。
責任を負って対応することの尊さに、大きな感動を覚えながらも
子供のころに持っていた人間に対する瑞々しい感情は失われていった。

けれど、プロとして最後の出勤になった6月12日のサポートの後
サポートを愛して止まない自分が確かにいることが分かった。
自分でも予想していなかったほどに、心の底からこみ上げてきた大きな感情。

それは、傷つけないようにと胸の奥に押し込めてきたサポートへの思い。
厚い壁を築くようにして守ってきた気持ちだった。

これまでは、周りのいろんな状況からそれを守る為
ある時はまるで感情が無いかのように無機的に、またある時には敢えて無愛想に振舞った。
しかし最後の最後、俺の心に存在した壁は崩れすべてが一気に溢れ出した。

最後のサポートの後、最後のヘッドセットの感触を心に刻みつつ
込み上げてきた気持ちを落ち着かせたのだが、最後にチームのメンバーへ
挨拶をした時、もう一度その感情が噴き上がってきた。

そして、思った。

どこの誰のどんな質問にも、
声を嗄らし全身全霊で対応してくれたメンバー――。
西新宿のどの座席にいても聞こえてきた「お待たせいたしました」の挨拶――。
本当にみんながいたからこそ、7年もの長い旅を続けてこられたんだ、と…。

サポートという旅のなかでも「西新宿」は、俺にとって特別な場所だった。

最後となる6月の勤務中では、メンバーたち、上司、そして会社のみんなに
「俺は一体何を伝えられることが出来るのだろうか」、それだけを考えて対応してきた。

俺は今、このチームの可能性はかなり大きいものと感じていた。
今のチーム個人の技術レベルは本当に高く、その上スピードもある。
ただひとつ残念だったのは、自分たちの実力を100%出す術を知らなかったこと。
それにどうにか気づいてもらおうと俺なりに3年半やってきた。
時には励まし、時には怒鳴り、時には相手を怒らせてしまったこともあった。
そして、メンバーは最後まで良く頑張ってくれた。

退職の告知がこのような急な結果に終わってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
俺がこれまでサポートを通じてみんなに何を見せられたのか、
何を感じさせられたのか、この退職の後にいろいろと考えた。
正直、俺が少しでも何かを伝えることが出来たのか…
ちょっと自信がなかった。

けれどみんなからの質問にすべて答えて、
俺が伝えたかった何か、チームに必要だと思った何か、
それをたくさんの人が理解してくれたんだと知った。
それが分かった今、プロになってからの俺の“姿勢”は
間違っていなかったと自信を持って言える。

何も伝えられないままチームそしてサポートから離れる、というのは
とても辛いことだと感じていた。しかし、俺の気持ちを分かってくれている“みんな”が
きっとこれからのチーム、会社、そしてサポートの将来を支えてくれると信じている。

だから今、俺は、安心して旅立つことができる。

最後にこれだけは伝えたい。

これまで抱き続けてきた“誇り”は、
これからも俺の人生の基盤になるだろうし、自信になると思う。
でもこれは、みんなからの“声”があったからこそ
守ることが出来たものだと思う。

みんなの声を胸に、誇りを失わずに生きていく。

そう思えればこそ、この先の新たな旅でどんな困難なことがあろうと
乗り越えていけると信じられる。

新しい旅はこれから始まる。

今後、プロのエージェントとして電話に出ることはないけれど
サポートを続けることも絶対にないだろう。

これまで一緒に仕事してきたすべてのメンバー、関わってきてくれたすべての人々、
そして最後まで信じ応援し続けてきてくれたみんなに、心の底から一言を。

“ありがとう”

マナブ兄やん

・・・・・えーと、転職決まりました(笑)来週からは毎日スーツマンです。
人生の35ページ目からは、違う業種で働きます。
一歩一歩、階段上って行きますよん。追いつけ追い越せ一般人!


Posted by manabucchi at 2006年07月07日 23:53
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